2011年11月23日水曜日

IAサーバ直販サイトを利用した見積りのポイント

http://www.atmarkit.co.jp/fsys/kaisetsu/043server_bto/server_bto.html から抜粋

  • 用途を決めよう例えば、iDCにホスティングする会社紹介用のWebサーバという目的ならば、必然的にラックマウント型サーバから選択することになる。さらに想定されるアクセス数やコンテンツの内容から、求められるプロセッサ性能とディスク容量が決まる。例えば、1日1万アクセス程度の静的なWebページならば、経験的にCeleron-2GHzのシングルプロセッサ構成で十分対応できる。
    負荷テスト・ツールなどを利用して事前に検証しておく。IIS(Internet Information Services)向けにはマイクロソフトからWebサーバの負荷テスト・ツールが提供されている(マイクロソフト「サポート技術情報:Webサーバーの負荷テスト ツール」)。こうしたツールを利用すれば、想定するユーザー数のアクセスをシミュレートし、どの程度のプロセッサ能力が必要なのか判断することができる。
    デュアルプロセッサ構成を選択するのならば、プロセッサは最初から2個搭載することを前提に性能を検討することだ。サーバの性能が足りなくなったころには、ディスク容量なども足りなくなり、サーバを置き換えた方が安上がりという状態になる。つまり、性能の余力(マージン)としてデュアルプロセッサ構成のサーバを導入しても、その余力が使われることは少ない。むしろ、シングルプロセッサ構成で済むにもかかわらず、システム価格が高いデュアルプロセッサ構成を導入するのは、結果として無駄な出費に終わる可能性が高いわけだ。
  • 構成を変更しながら見積を作成する
    ・プロセッサーを選択する。
  • デュアルプロセッサ構成が可能なサーバの場合、1つ目のプロセッサを選択し、
     同じものを2つ目のプロセッサとして追加する。必ず同じ動作クロックである必要がある。

    ・メモリ容量を決める
     多少の価格差ならば必要な容量を最初から搭載して購入したい。(サーバ用メモリー) 

  • ハードディスクのRAID構成を決める
    RAID構成を選択した場合は、RAIDコントローラも選択する。オンボードでRAIDコントローラを搭載する機種が増えているが、選択するRAID構成によってはオプションのRAIDコントローラが必要になる場合がある。オプションのRAIDコントローラは、オンボードのRAIDコントローラに比べてキャッシュの容量が大きかったり、バックアップ・バッテリが装備されていたりと、性能や機能が強化されている(バックアップ・バッテリ機能があると、突然の電源ダウンの際にもしばらくはオンボード・キャッシュ内のデータが失われない)。オプションのRAIDコントローラも、SCSIのチャネル数などで複数用意されている場合があるので、用途に合わせて選択する必要がある。
    RAID 1とすることで、IDEディスクでも、SCSIのRAID 5と信頼性の面で遜色がない。ディスク単体での性能や信頼性の面ではSCSIディスクの方が高い傾向にあるが、価格もその分高い。ディスクの故障時に30分程度の停止が可能な社内のファイル・サーバ用途ならば、安価なIDE(シリアルATA)ディスクを検討してもいいだろう。
  • そのほかのポイント
    デュアルプロセッサ構成以上のサーバでは、冗長化電源に対応しているものが多い。冗長化電源は2つの電源ユニットを搭載し、1つの電源ユニットが故障した場合でも、もう1つの電源ユニットでサーバの稼働が継続できるというものだ。故障した電源ユニットは、稼働中でも交換可能になっているので、サーバのダウンタイムを大幅に減らすことが可能になる。
    保守サポートは、一種の保険なので、用途や許容できるダウンタイムによって、ベンダが用意したメニューから選択すればよい。

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